決して他人事であってはいけない

実家の賃貸アパートが経営難に陥った時、困って顧問税理士に相談すると返ってきたのは「このままでは固定資産税も払えない」「売却した方がよい」という回答でした。

余裕のある暮らしをしていると思っていた両親から「税金が払えない」と相談され、そんなはずがないと通帳や帳簿を見てみると、家賃収入をまるごと生活費にして使いたい放題使っていたのです。預金残高はゼロ。先祖代々受け継がれた土地に借金をしてアパートを建てているのに、この負債をどう返済すればよいのか。暗澹たる気持ちの私に追い討ちをかけたのがこの言葉でした。

資金繰りの相談をしてなんとか窮地を脱したかったのですが、ろくに提案もしてもらえずに他人事のようなアドバイスをされました。あの時は単に税務の質問に答えるのではなく、大家業を理解していない私の立場になって一緒に考えて欲しかった。

『大家さん専門』を名乗るにあたり、最も肝に命じていることです。

大家業に特化して培ったノウハウ

700を超えるお客さまの99%が大家さんです。

お客さまにはうまく経営できているケース、改善中のケース、またカリスマ大家さんと呼ばれるような方もいらっしゃいます。そうした数多くのお客さまの案件に携わる事で『賃貸経営に成功するケースとそうではないケースでは何が違うのか?」を理解できるようになりました。

また、これまでにお答えしてきた税務に関する質問をQ&Aの形式でまとめてきましたが、ついに800を超えました。

ノウハウの提供は税務だけではなく、賃貸経営に関しても行なっております。

長期的な視野で立てる事業計画書

賃貸経営は30年を超える長期ビジネスです。

事業を始めたばかりの築浅の頃はキャッシュフローがよくても、段々と下がっていきます。1、2年で大きく状況がかわらなくても、5年、10年となると減価償却が終わったり、大規模修繕があったりで経営指標が大きく変化します。

変化することが決まっている未来に対して「なんとなく・・・」で漠然と判断するのは誤りです。長期的視点で将来必要になることを踏まえて準備をする必要があります。これらを怠ると手遅れになったり、大切な人に財産を引き継ぐことが難しくなってしまいます。

私たちはこれを防ぐために、お客様それぞれの状況にあわせて数十年先まで見越した事業計画書を作成します。計画書はグラフを用いるなど、経営に馴染みのない方にもわかりやすくしています。

事業計画を立てる大きなメリットはデッドクロスがみえるようになることです。デッドクロスとは減価償却費と、借入金の元本返済額を比べ、返済額の方が大きくなる時点のことで、一般的にこの時期を境にしてキャッシュフローが悪化します。この時期を把握するためにも事業計画を立てることがとても大切になります。

デッドクロス

キャッシュフローの改善をご提案します

大家さん専門税理士の役割は確定申告をするだけではなく、賃貸経営を成功に導く提案をすることです。そうして大家さんの賃貸経営をサポートすることが目的です。特に重要なのは「段々と下がっていくキャッシュフローをどう改善したらよいのか?」を提案すること。これに尽きます。

キャッシュフローを改善するには3つしかありません。「収入を上げる」「支出を減らす」「税金を抑える」こと。これしかないのです。

これらをどのように改善するかを、事業計画書の指標を用いて、ご提案をいたします。

私たちにできること

私たちにできることは、大家さんの将来のお金の不安を取り除くこと。

賃貸経営が正しい方向に進んでいるかどうかは、数字で判断しなければなりません。

適切な判断を行うため、私たち専門家がサポートしてまいります。

私たちにできないこと

私たちにできないことは、経営です。経営とは、決断して行動を起こすこと。

厳しい時代を生き抜くためには、経営者が決断して行動するしかありません。判断のためのサポートはしますが、経営者が決断して行動するしかありません。事情や方向性によって判断は異なります。事情を聞き出せていない状況での具体的なご提案はいたしません。

※十分なサポートが必要な方は、事情・方向性をしっかりとお聞きする収益改善プランをお選びください。